以前より、Amazonを装った迷惑メールが送信されていますが、また新たなパターンが見つかりました。
実際の迷惑メールの内容を確認しつつ、迷惑メールと判別する方法を説明していきたいと思います。
実際に送られたメールの内容
実際に送られてきたメールのキャプチャになります。
*メールが長かったので分割して載せています。
件名:【 Amazon.co.jp】お客様のお支払い方法が承認されません #879-9336459-8679354
迷惑メールの見分け方
メールを見つつ、迷惑メールを判別するためのポイントを確認していきましょう。
メールの送信元を確認する
まずは、メールの送信元を確認してみます。
送信元 | 表示名 | メールアドレス |
---|---|---|
Amazon公式 | Amazon.co.jp | store-news@amazon.co.jp |
迷惑メール | amazon | noreply@Amazon.co.jp |
Amazon公式の定期的に送信される商品情報に関するメルマガのメールアドレスと迷惑メールを比較してみました。
表示名、メールアドレスともに、微妙に違いますね。
Amazonのサービスによっては、メールアドレスなどが変わってくるので、これだけでは判断し辛いです。
このように、公式から配信されるメールアドレスとほぼ同じメールアドレスから配信される場合は、メールアドレスが偽装されている可能性があります。
以下で、確認方法を解説しているので参考にして下さい。
配信元を確認すると、以下のようになっていました。
noreply@amazon.co.jp
こちらのアドレスですが、Amazonを装う迷惑メールのアドレスとして、ネット上で色々情報が出回っていました。
しかし、これだけでは、確実に迷惑メールとは判断できません。
メールアドレス以外の確認ポイントも見ていきたいと思います。
メールの本文を確認する
実際の迷惑メールの本文を見ていきたいと思います。
お客様のお支払い方法が承認されません。
お支払方法に問題があり、プライム特典をご利用いただけない状況です。
支払方法を更新する
Amazon利用いただきありがとうございます。
ご指定いただいたお客様のお支払い方法が承認されないため、。Amazonは無料ですが、ご登録の際には適用可能なお支払い方法を確認させていただきます。これは、ご登録時にご同意いただいたように。
1日以内に、アマゾンからの請求へのお支払いが確認できない限り、お客様のAmazon登録はキャンセルされ
他の有効な支払方法を更新・追加し、Amazonをご利用されたい場合は、以下の手順に従って更新してください。
お客様のお支払い方法にアクセス
Amazon登録したAmazon.co.jpのアカウントを使用してサインイン
登録済みのお支払手段の有効期限を更新、または新しく支払い手段を追加し、「続行」ボタンをクリック
現在ご指定のお支払い方法が承認されない原因は、提携会社(クレジットカード会社等)の事情により異なりますが、利用可能限度額の超過、有効期限切れ、カード利用不可などが考えられます。大変お手数ですが詳細についてはサービスの提供元会社に直接お問い合わせください。
Amazon.co.jpをご利用いただき、ありがとうございます。
今後ともAmazon.co.jpをよろしくお願いいたします。
Amazon.co.jpカスタマーサービス
下記のような、迷惑メールに多く見られる、登録やリンクのクリックなどを急がせるものがありますね。
- 1日以内に、アマゾンからの請求へのお支払いが確認できない限り~
- または新しく支払い手段を追加し、「続行」ボタンをクリック
今回のように「1以内に~」など、制限時間が設けられている場合、一旦落ち着いて内容を確認してみて下さい。
その他、以下の記述ですが、句読点が「、。」となっています。
誤記の可能性もありますが、企業メールなどは配信時に厳しくチェックされているので、誤記が混ざる可能性が低いです。また、誤記があった場合はすぐに訂正されたメールが配信されます。
ご指定いただいたお客様のお支払い方法が承認されないため、。
また、以下の文章も違和感がありますね。
通常、「Amazonは無料ですが、」や「ご同意頂いたように」などの内容は、メールで配信しないように思えます。
Amazonは無料ですが、ご登録の際には適用可能なお支払い方法を確認させていただきます。これは、ご登録時にご同意いただいたように。
メール中にあるリンクを確認する
メール中にあるリンク(URL)を確認することでも迷惑メールかどうか判断することが出来ます。
今回は、メールの本文中にある「お客様のお支払い方法」という文字列に、
以下のリンクが埋め込まれていました。
(誤って接続しないよう注意して下さい。)
・https://www2.amazons.co.jp.logins4ffk6n.awnq.cn
このリンクですが、ドメインに「amazons」や全然関係の無い文字列が含まれています。
その他、下記の画像中にある「タイムセール」や「プライム特典」、「こちらをクリック」にリンクが付けられています。
実際にクリックしてみたところ、Amazon公式に接続されるものもあれば、全然関係のないサイト(詐欺サイトかと思われます)に接続するものがありました。
このようにメール内にあるリンクを確認することで迷惑メールか判断することが可能です。
最近は、文字列にURLを埋め込む手法が多くみられるので、注意が必要です。
記事は以上になります。
最近の迷惑メールの手口は巧妙になってきていますが、落ち着いて確認すれば公式とは様々な点で異なっていることが分かると思います。
一番はメールを開かないことですが、もし開いてしまった場合でも、焦って迷惑メールのリンクをクリックしないよう注意して下さい。
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