Windows11とVirtualBoxでMIRACLE LINUX9.0環境を構築する手順


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Linux

MIRACLE LINUXのバージョン9.0をWindows11のVirtualBox仮想マシン上にインストールする方法を解説します。

はじめに

先日、MIRACLE LINUXのバージョン8.4を導入したばかりですが、
2022/11/1にバージョン9.0が公開されたため、インストールしてみたいと思います。

バージョン8.4のインストール方法は以下で解説しているので、8.4をインストールしたい方はご覧ください。

環境

MIRACLE LINUXをインストールする環境です。

  • ホストマシン
    • Windows 11 Pro (21H2)
    • VirtualBox (7.0)
  • ゲストマシン(仮想マシン)
    • MIRACLE LINUX 9.0

イメージファイル

下記URLの公式サイトより、OSのイメージファイルをダウンロードします。

MIRACLE LINUX 9.0の完全版インストールイメージ「MIRACLELINUX-9.0-rtm-x86_64.iso」をクリックし、イメージファイルのダウンロードを行います。

仮想マシンの作成

次に仮想マシンを作成して、そこへインストールします。
*各設定の入力値は一例なので、自身の環境に合わせて適宜変更して下さい。

まず、VirtualBox 7.0(以降はVirtualBoxと表記)を起動し、
「仮想マシン > 新規」をクリックします。

仮想マシンの作成(Virtual machine Name and Operating System)画面が表示されるので、
下記のように、各項目を入力し、「次へ」をクリックします。

  • 名前:仮想マシンを格納するフォルダの名前
  • Folder:「名前」で設定したフォルダを格納するパス
  • ISO Image:前項「イメージファイルの入手」で取得したISOファイルのフルパス

仮想マシンの作成(Unattended Guest OS Install Setup)画面が表示されるので、
下記のように、各項目を入力し、「次へ」をクリックします。

  • Username and Password
    • Username:作成するユーザー名
    • Password:ユーザーのパスワード
    • Repeat Password:パスワードの確認
  • 追加オプション
    • Hostname:サーバーのホスト名
    • Domain Name:サーバーのドメイン名
  • Guest Additions:チェックを付ける

バージョン8.4では、自動的に「Guest Additions」がインストールされましたが、9.0では、OSのインストール完了後に手動でインストールする必要があるようです。
インストール方法は、本記事の「Guest Additionsのインストール」で説明しています。

仮想マシンの作成(Hardware)画面が表示されるので、
下記のように、各項目を入力し、「次へ」をクリックします。

  • メインメモリー:2048 MB
  • Processors:2

仮想マシンの作成(Virtual Hard disk)画面が表示されるので、
下記のように、各項目を入力し、「次へ」をクリックします。

  • Create a Virtual Hard Disk Now(ハードディスクの新規作成):20.00 GB

仮想マシンの作成(概要)画面が表示されるので、
内容を確認して「完了」をクリックします。

自動的に仮想マシンが起動し、言語設定画面が表示されます。
「日本語」を選択し、「続行」をクリックします。

インストールの設定を行います。
まず、「インストール先」をクリックします。

インストール先を設定する画面が開かれるので、
そのまま「完了」をクリックします。

「root パスワード」をクリックします。

rootユーザーのパスワードを設定する画面が開かれるので、
パスワードを設定し、「完了」をクリックします。
ちなみに、私はTeraTermからrootユーザーで操作したいので、
「パスワードによるroot SSHログインを許可」にチェックを入れています。

ここまでで、インストールに必須な設定は完了となります。
ここでは、追加の設定として、インストールするソフトウェアを変更します。
デフォルトでは「サーバー(GUI)」となっていますが、今回は「最小限のインストール」(CUI・コマンドラインのみ)をインストールします。

GUIで使用したい方は、そのまま「インストールの開始」をクリックして下さい。

「ソフトウェアの選択」をクリックします。

「最小限のインストール」にチェックを付けて、「完了」をクリックします。

「インストールの開始」をクリックします。

環境にもよりますが、数分でインストールが完了し、再起動を求められるので、「システムの再起動」をクリックします。

再起動後、ログイン画面が表示されるので、インストール時に作成したユーザーでログインします。
正常にログイン出来れば、インストールは完了となります。

初期設定

MIRACLE LINUX 9.0を使用するうえで、必要と思われる初期設定をまとめました。

TeraTermから接続出来るようにする

以下は、MIRACLE LINUX 8.4向けの手順ですが、バージョン9.0にも対応しているので、そちらを参照して下さい。

ホスト名を変更する

インストール時点では、ホスト名が「localhost」なので、変更したいと思います。
ホスト名の変更方法は下記で説明していますので、そちらを参照して下さい。

Guest Additionsのインストール

VirtualBoxの機能拡張ツールである「Guest Additions」のインストール方法を説明します。

様々なパッケージをインストール必要があるため、
まず、下記のコマンドでEPELリポジトリのインストールを行います。

[root@STKAWX001 ~]# dnf install -y https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-9.noarch.rpm
メタデータの期限切れの最終確認: 12:57:12 時間前の 2022年11月03日 03時24分11秒 に実施しました。
epel-release-latest-9.noarch.rpm                                                                   9.9 kB/s |  18 kB     00:01
依存関係が解決しました。
===================================================================================================================================
 パッケージ                       アーキテクチャー           バージョン                     リポジトリー                     サイズ
===================================================================================================================================
インストール:
 epel-release                     noarch                     9-4.el9                        @commandline                      18 k

トランザクションの概要
===================================================================================================================================
インストール  1 パッケージ

合計サイズ: 18 k
インストール後のサイズ: 25 k
パッケージのダウンロード:
トランザクションの確認を実行中
トランザクションの確認に成功しました。
トランザクションのテストを実行中
トランザクションのテストに成功しました。
トランザクションを実行中
  準備             :                                                                                                           1/1
  インストール中   : epel-release-9-4.el9.noarch                                                                               1/1
  scriptletの実行中: epel-release-9-4.el9.noarch                                                                               1/1
Many EPEL packages require the CodeReady Builder (CRB) repository.
It is recommended that you run /usr/bin/crb enable to enable the CRB repository.

  検証             : epel-release-9-4.el9.noarch                                                                               1/1

インストール済み:
  epel-release-9-4.el9.noarch

完了しました!

以降の作業は、AlmaLinux9.0と同じ手順となるため、下記を参考に進めて下さい。
EPELリポジトリはインストールしたため、「パッケージのインストール」から実施して下さい。

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