最近はメールアドレスや表示名を偽装した迷惑メールが増加しています。
今回は偽装されたメールアドレスの見分け方をご紹介したいと思います。
はじめに
まず、迷惑メールのメールアドレスのパターンには下記のようなものがあります。
No | メール種別 | 表示名 | ローカル | ドメイン | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 公式メール | 秋拓技術学院 | message | @syutaku.co.jp | 公式のメールアドレス |
2 | 迷惑メール | 〇〇学院 | abc | @xyz.com | 全てが異なるメールアドレス |
3 | 迷惑メール | 秋拓技術学院 | abc | @xyz.com | ローカル、ドメインが異なるメールアドレス |
4 | 迷惑メール | 秋拓技術学院 | message | @xyz.com | ドメインが異なるメールアドレス |
5 | 迷惑メール | 秋拓技術学院 | message | @syutaku.co.jp | 公式と同じメールアドレス |
No2のように明らかに迷惑メールと分かるものであればいいのですが、No5のようにメールアドレスからでは判別出来ないものがあります。
今回は、このようなメールアドレスの判別方法を説明していきます。
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見分け方
今回、ご紹介する方法は、メールアドレスのヘッダー情報を確認する方法です。
大半のメールクライアント(メールを送受信するソフト)では、メールアドレスのヘッダー情報を確認出来るかと思います。
Yahoo!メールを例として、公式メールと迷惑メールのヘッダー情報を確認してみたいと思います。
まず、ヘッダー情報の表示方法ですが、メールの内容を確認する画面にある「詳細ヘッダー」をクリックします。
詳細ヘッダーを確認すると、英文が表示されると思います。
この中にある「Return-Path:」に書かれているメールアドレスが今回確認するポイントです。
では、Amazon公式とAmazonを装う迷惑メールの情報を比較してみます。
送信元 | ヘッダー(Return-Path) |
---|---|
公式メール | 20220422@bounces.amazon.co.jp |
迷惑メール | amozon-update@i21fdh.shop |
赤字のドメイン部分のように、公式メールでは、Amazonに関連したドメインになっていますが、迷惑メールでは、Amazonに全然関係ないドメインになっています。
このように、メールアドレスが偽装されている場合でも、メールのヘッダー情報を確認することで、公式メールと迷惑メールを見分けるための1つの手がかりになります。
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