Windows10のVirtualBox上に構築した、AlmaLinux8.4にGuestAdditionsをインストールする手順をまとめてみました。
そもそも、AlmaLinux8.4のインストール手順が分からない方はこちらをご覧ください。
環境
インストールした環境になります。
AlmaLinuxは最小限のインストールを行った直後の状態です。
作業は[root](特権ユーザ)で行っています。
- ホストマシン
- Windows10 Pro 64bit (20H2)
- VirtualBox (6.1.30)
- ゲストマシン(仮想マシン)AlmaLinux 8.4
- 最小限のインストール
各種パッケージのインストール
GuestAdditionsのインストールに必要なパッケージを導入します。
ネットワークへの接続設定
パッケージを外部ネットワークからダウンロードする必要があるので、ネットワークの接続設定を行います。
VirtualBoxのネットワーク設定は以下のようになっています。
・アダプタ1:NATネットワーク → 外部ネットワーク接続用
・アダプタ2:ホストオンリーアダプター → ホストマシン接続用(TeraTerm用)
[nmcli]コマンドで現在のネットワークデバイスの状況を確認します。
[TYPE]が[ethernet]となっているデバイスの[STATE]が[disconncted]となっている場合は、外部ネットワークに繋がっていませんので有効化します。
[root@localhost ~]# nmcli d
DEVICE TYPE STATE CONNECTION
enp0s3 ethernet disconncted --
lo loopback unmanaged --
以下のコマンドで有効化します。
赤字の[enp0s3]は環境により異なるため、適宜読み替えて下さい。
[root@localhost ~]# nmcli c m enp0s3 connection.autoconnect yes
再度[nmcli]コマンドでネットワークデバイスの状況を確認します。
正常に接続可能な状態となった場合は、緑色で表示されます。
[root@localhost ~]# nmcli d
DEVICE TYPE STATE CONNECTION
enp0s3 ethernet connected enp0s3
lo loopback unmanaged --
SELinux無効化
セキュリティを高めるためデフォルトでは有効化されていますが、パッケージのインストールなどを行う際は邪魔になってしまうので、無効化します。
[root@localhost ~]# vi /etc/selinux/config
下記のように「SELINUX=enforcing」を「SELINUX=disabled」に変更します。
# This file controls the state of SELinux on the system. # SELINUX= can take one of these three values: # enforcing - SELinux security policy is enforced. # permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing. # disabled - No SELinux policy is loaded. #SELINUX=enforcing SELINUX=disabled # SELINUXTYPE= can take one of these three values: # targeted - Targeted processes are protected, # minimum - Modification of targeted policy. Only selected processes are protected. # mls - Multi Level Security protection. SELINUXTYPE=targeted
設定を適用するために、仮想マシンの再起動を行います。
[root@localhost ~]# systemctl reboot
再起動後、[getenforce]コマンドで無効化されたことを確認します。
無効化されている場合は「Disabled」と表示されます。
[root@localhost ~]# getenforce Disabled
カーネルアップデート
AlmaLinuxのカーネルをアップデートします。
「完了しました!」と表示されればOKです。
[root@localhost ~]# dnf -y update kernel ~~~省略~~~ 完了しました! [root@localhost ~]#
アップデート後は再起動を行います。
[root@localhost ~]# systemctl reboot
パッケージのインストール
[dnf]コマンドでパッケージをインストールしていきます。
まずは、EPELリポジトリをインストールしましょう。
「完了しました!」と表示されればOKです。
[root@localhost ~]# dnf -y install epel-release ~~~省略~~~ 完了しました! [root@localhost ~]#
パッケージをインストールします。
「完了しました!」と表示されればOKです。
[root@localhost ~]# dnf -y install kernel-devel kernel-headers gcc gcc-c++ make bzip2 tar elfutils-libelf-devel perl dkms ~~~省略~~~ 完了しました! [root@localhost ~]#
GuestAdditionsのインストール
GuestAdditionsのインストールを行っていきます。
まずは、VirtualBoxのGUIメニュー「デバイス」より「Guest Additions CDイメージ」を挿入します。
挿入したイメージファイルをマウントします。
[root@localhost ~]# mkdir -p /mnt/cdrom [root@localhost ~]# mount -r /dev/cdrom /mnt/cdrom
GuestAdditionsのインストールシェル「VBoxLinuxAdditions.run」を実行します。
失敗時は「modprobe vboxguest failed」などが表示されます。
特にこれらが表示されずにプロンプトが戻ればインストール完了となります。
[root@localhost ~]# sh /mnt/cdrom/VBoxLinuxAdditions.run
おわりに
お疲れ様です!以上で、VirtualBox – GuestAdditionsのインストールは完了となります。
これで、VirtualBoxの拡張機能が使用出来るようになりました。
筆者おすすめの機能として、ホストマシンのWindowsにあるフォルダの共有機能がかなり有用だと思います。設定方法は以下の記事にまとめていますので、設定しておくと何かと便利ですよ。
記事は[CentOS7]向けですが、同じ手順で問題なく導入可能です。
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