Windows11&Vagrant&VMwareで、Windows11環境を構築する方法を解説します。
環境
Windows11を構築する環境になります。
作業は、PowerShellを使用して進めていきます。
- Windows 11 Pro (22H2)
- VMware Workstation 16 Player (16.2.4)
- Vagrant(2.3.4)
Windowsに、VMwareやVagrantをインストールする方法は以下を参考にして下さい。
作業前提
Vagrantで、VMwareを使用するには、事前にプラグインなどをインストールしておく必要があります。
インストール方法は、下記を参考にして下さい。
・Vagrant VMware plugin
・Vagrant VMware Utility
Windows11のインストール
Vagrantを使用して、Windows11のインストールを行います。
Vagrantの初期化
ここでは、Vagrantの初期化を行います。
まず、作業用のフォルダを作成します。
PowerShellを起動し、下記のコマンドを実行します。
今回は「D:\VM\Vagrant」に「Windows11」を作成しました。
*ここで作成するフォルダ名は任意です。
PS D:\VM\Vagrant> cd D:\VM\Vagrant\ PS D:\VM\Vagrant> mkdir windows11
カレントディレクトリを先ほど作成したフォルダに変更し、Vagrantの初期化を行います。
PS D:\VM\Vagrant> cd .\windows11\ PS D:\VM\Vagrant\windows11> vagrant init A `Vagrantfile` has been placed in this directory. You are now ready to `vagrant up` your first virtual environment! Please read the comments in the Vagrantfile as well as documentation on `vagrantup.com` for more information on using Vagrant.
コマンドの実行後、フォルダ内に「Vagrantfile」が作成されていれば、初期化は完了です。
PS D:\VM\Vagrant\windows11> Get-ChildItem | ForEach-Object {$_.Name} Vagrantfile
vagrantfileの修正
ここでは、前項で作成した「vagrantfile」を修正します。
まず、vagrantfileを開き、元から記述されている内容は全て削除します。
次に、下記の内容を全てコピペして下さい。
Vagrant.configure("2") do |config|
config.vm.box = "valengus/windows11-22h2-x64"
config.vm.provider "vmware_desktop" do |v|
v.vmx['displayname'] = "Windows11"
v.memory = 4096
v.cpus = 4
end
end
4行目の「v.vmx[‘displayname’]」は、VMwareの仮想マシン名なので、任意の名称に変更しても大丈夫です。
仮想マシンの作成と起動
前項で作成したvagrantfileを元に、仮想マシンの作成と起動を行います。
実行するコマンドは「vagrant up」だけです。
コマンドの実行後、ターミナルに色々出力されますが、
これは、VagrantがWindows11のデータをダウンロードし、インストールを行っています。
*初回はBOXファイルのダウンロードに時間が掛かりますが、以降はダウンロードが発生しないため、短時間で起動することが出来ます。
PS D:\VM\Vagrant\windows11> vagrant up Bringing machine 'default' up with 'vmware_desktop' provider... ==> default: Cloning VMware VM: 'valengus/windows11-22h2-x64'. This can take some time... ==> default: Checking if box 'valengus/windows11-22h2-x64' version '1.0.20230501' is up to date... ==> default: Verifying vmnet devices are healthy... ==> default: Preparing network adapters... ==> default: Fixed port collision for 22 => 2222. Now on port 2201. ==> default: Starting the VMware VM... ==> default: Waiting for the VM to receive an address... ==> default: Forwarding ports... default: -- 3389 => 3389 default: -- 5986 => 5986 default: -- 5985 => 55985 default: -- 22 => 2201 ==> default: Waiting for machine to boot. This may take a few minutes... default: WinRM address: 127.0.0.1:5986 default: WinRM username: vagrant default: WinRM execution_time_limit: PT2H default: WinRM transport: ssl ==> default: Machine booted and ready! ==> default: Configuring network adapters within the VM... ==> default: Configuring secondary network adapters through VMware ==> default: on Windows is not yet supported. You will need to manually ==> default: configure the network adapter. PS D:\VM\Vagrant\windows11>
起動に成功すると、デスクトップが表示され、操作出来るようになります。
以上で、仮想マシンの作成と起動は完了となります。
Windows11の日本語化
前項で起動したWindows11の言語設定は英語になっているので、
ここでは、言語設定を日本語に変更します。
まずは「スタート」をクリックすると、スタート画面が表示されるので、「Settings」をクリックします。
次に「Time & language」をクリックすると、時刻と言語を設定する画面が開かれるので、「Language & region」をクリックします。
言語設定画面が表示され、英語が設定されていることが分かります。
ここで日本語を設定するのですが、言語データが存在しないので、「Add a language」をクリックして言語データをインストールします。
インストールする言語を選択する画面が表示されますが、色々な言語が表示されています。
検索窓に「japan」と入力すると、日本語だけが表示されるので、日本語をクリックし、「Next」をクリックします。
言語を設定する際のオプションを指定する画面が表示されるので、
「Set as my Windows display language」にチェックを入れて、「Install」をクリックします。
言語データのダウンロードやインストールが開始されるので、少し待つと、
「Windows needs to sign you out in order to apply your new display language.」と表示されるので、「Sign out」をクリックしてサインアウトします。
*サインアウトするタイミングとしては、言語データのダウンロード完了後(downloadingと表示されているプログレスバーが消える)が最適かと思います。
サインアウトされるので、サインインします。
サインインするユーザーが自動的にvagrantユーザーになっており、パスワードを求められるので、「vagrant」と入力することで、サインインすることが出来ます。
デスクトップが表示されるので、エクスプローラーなどを開き、日本語になっていれば、言語の設定作業は完了です。
Vagrantの基本操作
Vagrant & VirtualBoxの解説記事に記載しているので、そちらを参照して下さい。
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