「php.ini」の設定が反映されない場合の対処方法について解説します。
環境
本記事執筆時の実行環境です。
- OS:AlmaLinux release 8.6
- PHP:PHP 8.0
問題と対処
「php.ini」の設定が反映されない問題と対処方法です。
Apacheの再起動をしていない
Apacheの再起動を行わないと、php.iniの設定変更が反映されません。
なので、Apacheの再起動を行います。
Apacheの再起動コマンドは下記のようなものがあります。
お使いの環境に合わせて、コマンドを実行して下さい。
[root@STKWPS001 ~]# systemctl restart httpd
[root@STKWPS001 ~]# service httpd restart Redirecting to /bin/systemctl restart httpd.service
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php-fpmの再起動をしていない
「php-fpm」を使用している場合は、前述した Apacheに加え、php-fpmの再起動も必要になります。
まず、php-fpmの状態を確認してみます。
[root@STKWPS001 ~]# systemctl status php80-php-fpm ● php80-php-fpm.service - The PHP FastCGI Process Manager Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/php80-php-fpm.service; disabled; vendor preset: disabled) Active: active (running) since Mon 2022-10-24 09:34:46 EDT; 2 days ago Main PID: 3959 (php-fpm) Status: "Processes active: 0, idle: 5, Requests: 7, slow: 0, Traffic: 0req/sec" Tasks: 6 (limit: 11368) Memory: 35.0M CGroup: /system.slice/php80-php-fpm.service tq3959 php-fpm: master process (/etc/opt/remi/php80/php-fpm.conf) tq3960 php-fpm: pool www tq3961 php-fpm: pool www tq3962 php-fpm: pool www tq3963 php-fpm: pool www mq3964 php-fpm: pool www 10月 24 09:34:46 STKWPS001 systemd[1]: Starting The PHP FastCGI Process Manager... 10月 24 09:34:46 STKWPS001 systemd[1]: Started The PHP FastCGI Process Manager. [root@STKWPS001 ~]#
上記のように表示されれば、php-fpmが稼働しているので、再起動を行います。
[root@STKWPS001 ~]# systemctl restart php80-php-fpm
設定する[php.ini]が間違っている
環境によっては、PHPが複数インストールされている場合があります。
その際、設定している「php.ini」ファイルが間違っているため、設定が反映されない可能性があります。
ここでは、現在アクティブになっているPHPの設定ファイルが格納されている場所を確認します。
以下のようにコマンドを実行し、実行結果に表示されたパス(例では、/etc/opt/remi/php80/php.ini)が、PHPの設定ファイルになります。
こちらで表示された「php.ini」ファイルを修正してみて下さい。
[root@STKWPS001 ~]# php -i | grep /php.ini Loaded Configuration File => /etc/opt/remi/php80/php.ini
設定の確認
PHPの設定変更が反映されたかを確認します。
こちらの方法は、現在アクティブとなっている設定を確認する方法となります。
設定の確認方法は、以下の「設定の確認」で説明していますので、そちらを参考にして下さい。
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