前回、Excelの基本中の基本として数式と関数の基本関係を紹介しました。
今回はExcelの基本解説その2として関数の修正方法をご紹介いたします。
Excel関数のエラー値一覧
EXCEL初心者の方の中には、覚えた関数を実際に業務などで実践される方もいると思います。
そんな時、合っているはずの関数を入力したつもりが、入力したセルに#で続く見慣れない英語(エラー値)が
表示されて困った経験はないでしょうか?
関数の書式を間違えたり、引数の指定が適切ではない場合に、セル左上に緑色の三角形(エラーインジケーター)や下表のようなエラー値が表示されます。
エラー表示 | 原因と対処法 |
##### (シャープ) | セルの幅が狭すぎる、または日付や時刻の計算結果がマイナスになって いるときに表示される。セルの幅を広げるか、数式の内容や日付・時刻関数の 引数に間違いがないかを確認する。 |
#NULL! (ヌル) | 参照するセル範囲が間違っている際に表示される。または[=SUM(A1 B1)]の ように[:(コロン)]と[スペース]を間違えたときなども。 数式や関数の引数を良く確認する。 |
#DIV/0! (ディバイド・パー・ゼロ) | [0(ゼロ)]で割り算をしているときに表示される。割り算をしている数式や関数の 参照セルが未入力か、または参照セルの計算結果が0でないか確認する。 |
#VALUE! (バリュー) | 数値の引数に文字列を指定したり、引数の指定方法を間違えていたりし、関数の 書式に合っていない場合に表示される。正しい引数の形式に修正する。 |
#NAME? (ネーム) | [=SAM(A1:B1)]のように関数の名前を間違えた際に表示される。 関数名を正しく修正する。 |
#REF! (リファレンス) | 数式や関数で、参照しているセルを移動したり削除したりして、参照セルが 無い時に表示される。数式や関数の引数を修正する。 |
#N/A (ノーアサイン) | 統計関数や検索・行列関数などで、引数に指定した参照セルが間違っていたり 参照セルに適合するデータが無い場合に表示される。引数や参照先のデータを 確認する。 |
#NUM! (ナンバー) | [=DATE(202222,1,1)]のように、指定できる引数の範囲を超えている場合や その為に関数の戻り値を返せない場合に表示される。正しい引数に修正する。 |
これらのエラー値しっかりと覚えておきましょう。
ここではエラーが表示されたときの対処法を紹介していきます。
エラーの内容をチェックしよう!
まず始めにエラー値またはエラーインジケーターでエラー内容のチェックをしましょう。
数式や関数での引数の指定などに問題があると判断された場合、先ほどご説明した”セル左上に緑色の三角形”(エラーインジケーター)が表示されます。
これを無視するか修正を行えばエラーインジケーターは表示されなくなります。
このようにセル[C3]が数字ではなく文字列(数値の引数に文字列を指定)になっている為、エラー値が表示されています。
セル[C3]の数値を正しい数値に修正するとエラー値が消え、正しい数値が求められましたね。
入力した関数を修正する
先ほどはセルの文字入力間違いを修正しましたが、最後に入力した関数の修正を解説します。
まず、関数を修正したいセルをクリック①し、上部数式バー内をクリックしてカーソルを挿入②します。
次に間違えた箇所を消去して入力しなおします。
ここでは引数のセル範囲を修正します(本来、セルB3~B5の合計を表示させるはずがB6のセルまで引数セル範囲を選択してしまっている為)
数式バー内の修正するセル範囲をドラッグし、消去したらそのまま正しいセル範囲をドラッグ(又は直接入力)して修正し、[ENTER]キーを押すと修正されて各店舗の売上個数合計が正確に表示されていますね。
今回は初心者の方に分かりやすく簡単な例でご紹介しましたが、慣れてきたら様々な応用の効く
複雑な関数を使用するケースがあるかも知れません。
そんな複雑な関数を使用している際でも焦らずににエラーをチェックし、関数を修正できるように基本をマスターして関数の反復練習をしてみましょう!
(基本的にはエラー値の表を覚えておくことでほとんどのエラーには対応が出来ると思います。)
これでExcelの基本中の基本、関数の修正の解説を終わります。
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