【Excel】文字列から指定した数だけ文字を取り出す便利関数-LEFT,RIGHT,MID関数


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Excel

はじめに

今回は数あるExcel関数の中で文字列を自在に操ることの出来る関数を紹介します。

文字列を操る関数も様々ですが、文字列から指定した数だけ文字を抽出する事の出来る関数を
LEFT,RIGHT,MID関数といいます。

具体的には

  • LEFT関数
    機能:文字列の先頭(左端)から指定した数の文字を抽出する
  • RIGHT関数
    機能:文字列の末尾(右端)から指定した数の文字を抽出する
  • MID関数
    機能:文字列の指定位置から指定した数の文字を抽出する

といったように各関数にそれぞれ違った機能が割り当てられています。

どういった物に使えるかというと分かりやすい物だと住所録にて、郵便番号の上3桁や下4桁だけを
取り出すといった使い方などがあります。

LEFT関数の使い方

まず、関数を使用し抽出した文字を表示させたい任意のセル[B4]に[=LEFT(A4,3)]を入力します。
すると7桁で入力されているセル[A4]の郵便番号の上3桁が抽出されていますね。

RIGHT関数の使い方

先ほどはLEFT関数を使い、前3桁の数値を抽出しました。
下4桁を表示させたいセル[C4]に[=RIGHT(A4,4)]を入力するとセル[A4]の郵便番号の
下4桁の文字を抽出することが可能です。
ここで関数の形だけを覚えても理解できないと思いますので詳しく解説します。

各関数の書式

  • =LEFT(A4,3)
    文字列(A4)の先頭から文字数(3)で指定した数だけ文字を取り出す。
  • =RIGHT(A4,4)
    文字列(A4)の末尾から文字数(4)で指定した数だけ文字を取り出す。

詳しくといってもこの関数はたったこれだけで、シンプルな関数なんですが、シンプルなだけに
その他の関数と組み合わせて使用すると意外に汎用性のある関数なんです。
ちなみに、LEFT関数、RIGHT関数で抽出する文字は”数値“ではなく”文字列“として扱われる為
[0(ゼロ)]から始まる数字でも省略はされず、そのまま抽出することが出来ます。

FIND関数と組み合わせた便利な使い方

先ほど、その他の関数と組み合わせるというお話をしましたが、今回はFIND関数という
“大文字と小文字を区別して文字列の位置を求める”といった機能を持つ関数をMID関数に組み合わせて解説します。

今回は顧客のアドレス帳を例に解説してみます。
この表ではA列のセルにメールアドレスが入力されており、@までの文字列をログインIDとして管理していますが
様々なメールアドレスがある中で手入力で@までの文字を入力すると効率が悪いですよね。

そんなときにLEFT関数、MID関数とFIND関数を組み合わせて使用することで特定の文字(ここでは@)”前後“の文字列を抽出するといったことが可能になります。

まず、[@]までの抽出した文字を表示させたいセル(画像では[B4])に[=LEFT(A4,FIND(“@”,A4)-1)]を入力します。
すると、[@]までの文字がセル[B4]に表示されていますね。

次に、[@]以降の文字をドメインとして表示させたい任意のセル(画像では[C4])に[=MID(A4,FIND(“@”,A4)+1,100)]を入力します。
すると次は[@]以降の文字がセル[C4]に表示されました。

使い方のおさらい

今回は複数の関数を合わせて使用している為、関数の基本である[,(カンマ)]や[()]などが多く、しっかりと
各関数を理解できていないと関数の入力ミスなどがおこってしまいがちです。

しっかりと理解し、関数を使用できるように今回使用した関数を軽くおさらいしてみましょう。

  • =LEFT(A4,FIND(“@”,A4)-1)
    LEFT関数を用いて、文字列(セル[A4])の先頭から文字数[FIND(“@”,A4)-1](セルA4の@の位置から一文字前)の数だけ文字を取り出す。
  • =MID(A4,FIND(“@”,A4)+1,100)
    文字列(セル[A4])の開始位置[FIND(“@”,A4)+1](セルA4の@の位置から一文字後ろ)から文字数(100)の数だけ文字を取り出す。

これらのように複数の関数を使用すればシンプルな関数でありながら十分に汎用性のある表などを作成することが出来ます。

上記のMID関数の文字数の指定は、文字列の末尾までを抽出する為、文字数に余裕も持たせて(100)という
数値にしてありますが、必ずしも(100)である必要はありません。

複数の関数が入ることにより記号が増え、難しいように初心者の方には
見えてしまうかもしれませんが、各関数をしっかりと理解できていれば
単純に各関数の中に規則を守ってFIND関数が入力されているだけなので苦手意識を持たず、
どんどん使用していきましょう。

以上にて、LEFT,RIGHT,MID関数の解説を終わります。

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