資料の見栄えを良くするために、ゼロパディングすることが多々あると思います。
TEXT関数で簡単にゼロパディングする方法をご紹介したいと思います。
基本的なゼロパディング
まず、基本的なゼロパディングとして、ある数値を3桁にパディングしたいと思います。
3桁にゼロパディングする場合の構文は以下のようになります。
様々な桁数の数値をゼロパディングした例を見てみましょう。
今回は、3桁でパディングしているため、4桁以上の数値はそのまま表示されます。
上記の画像で実際に入力している関数も確認してみましょう。
関数は、セル[B2]に「=TEXT(A2,”000″)」を入力後、オートフィルを使えば簡単に入力出来そうです。
A | B | B(関数) | |
---|---|---|---|
1 | 元の値 | ゼロパディング後 | 入力されている関数 |
2 | 1 | 001 | =TEXT(A2,”000″) |
3 | 22 | 022 | =TEXT(A3,”000″) |
4 | 333 | 333 | =TEXT(A4,”000″) |
5 | 4444 | 4444 | =TEXT(A5,”000″) |
6 | 55555 | 55555 | =TEXT(A6,”000″) |
TEXT関数を使用することで、簡単にゼロパディングすることが出来ますね。
桁数が変わる場合も、セル[B2]を修正して、オートフィルですぐに対応可能です。
行番号をゼロパディング
ROW関数と組み合わせることで、行番号をゼロパディングすることが可能です。
まずは、パディング前を見てみます。
桁数が違うため、階段状になっていることが分かると思います。
*違いが分かりやすいように桁数が変わらない行は非表示にしています。
では、ゼロパディングで4桁に揃えてみます。
構文は「=TEXT(ROW(),”0000″)」です。
桁数が揃ったので、綺麗に並んでいるように見えますね。
また、ROW関数が現在の行を取得してくれるため、どのセルに入力してもセルの行番号がゼロパディングされるのも嬉しいです。
ROW関数と組み合わせることで、行番号を簡単にゼロパディングすることが出来ました。
資料の見栄えを良くするためのテクニックの1つなので覚えておきましょう!
活用例
実践的な活用例をご紹介したいと思います。
業務開発でメッセージIDを採番することが多々あると思います。
今回は、これをTEXT関数を使用して桁数を揃えてみます。
上記画像のような表であれば、下記のような関数を入力しておくことでメッセージIDを採番することが可能です。
=A2&TEXT(B2,”0000″)
メッセージIDの規約として、桁数ごとに意味を持たせていることが多いと思います。
その際、採番したIDの桁数が統一出来ていない場合、正しいID体系になりませんよね。
このように関数化しておくことで、新しいIDの採番時でも誤った桁数になることを防止することが可能です。
記事は以上です。今回使用したTEXT関数ですが、簡単に使用出来る割に使いようによっては大きな効果がある汎用性の高い関数だと思いました。
今回はゼロパディングに使用する例をご紹介しましたが、その他にも様々な使用方法があります。
下記でも解説していますので合わせてご覧ください。
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