bashシェルスクリプトにおける「連想配列」の基本的な使用方法について解説します。
はじめに
本記事では、シェルスクリプトで連想配列を使用する方法を説明します。
連想配列とは、キーと値がセットになっている配列のことです。
連想配列の使い方
ここでは、連想配列の使い方を説明します。
連想配列の宣言
連想配列を宣言する場合の書式です。
declare -A 連想配列の変数名
記述例です。
declare -A hash
連想配列の初期化
連想配列を初期化する場合の書式です。
declare -A 連想配列の変数名=( ["キー1"]="値1" ["キー2"]="値2" ["キー3"]="値3" )
記述例です。
declare -A animals=( ["犬"]="dog" ["うさぎ"]="rabbit" ["猫"]="cat" )
要素の値を表示
要素の値を表示する書式です。
echo ${連想配列の変数名["キー"]}
記述例です。
以下を実行すると、キー「犬」に対応する値である「dog」が表示されます。
declare -A animals=( ["犬"]="dog" ["うさぎ"]="rabbit" ["猫"]="cat" ) echo ${animals["犬"]}
要素の追加
要素を追加する場合の書式です。
連想配列の変数名["キー1"]="値1" 連想配列の変数名["キー2"]="値2" 連想配列の変数名["キー3"]="値3"
記述例です。
animals["犬"]="dog" animals["うさぎ"]="rabbit" animals["猫"]="cat"
要素の値を変更
要素を値を変更する場合の書式です。
既存のキーに対して、別の値を設定することで、値を変更することが出来ます。
連想配列の変数名["既存のキー1"]="値1" 連想配列の変数名["既存のキー2"]="値2" 連想配列の変数名["既存のキー3"]="値3"
記述例です。
初期化した時点では「犬」に「bird」を設定していますが、その後「dog」に値を変更しています。
declare -A animals=( ["犬"]="bird" ["うさぎ"]="rabbit" ["猫"]="cat" ) animals["犬"]="dog"
要素の削除
要素を削除する場合の書式です。
unset 連想配列の変数名["削除するキー"]
記述例です。
以下のように記述すると、キー「犬」が削除されます。
declare -A animals=( ["犬"]="bird" ["うさぎ"]="rabbit" ["猫"]="cat" ) unset animals["犬"]
応用編
さらに連想配列を使いこなす方法をまとめました。
キーが存在する・しないを確認する方法
連想配列の要素数を取得する
連想配列のキーと値を元にループする
リンク
コメント