Linuxのnmcliコマンドで、コマンドの実行時に「エラー: 不明な接続」と表示され、コマンドが失敗する問題の対処方法について説明します。
はじめに・環境
ここでは、Linuxのnmcliコマンド実行時に「エラー: 不明な接続」と表示され、コマンドが失敗する問題の対処方法について説明します。
以下は、執筆した時の環境になります。
- AlmaLinux release 9.0 (Emerald Puma)
問題
まず、今回の問題についてですが、以下のようなnmcliコマンドを実行すると、不明な接続というエラーが発生し、コマンドが失敗してしまいます。
[root@localhost ~]# nmcli connection modify enp0s8 connection.autoconnect yes エラー: 不明な接続 'enp0s8'.
原因
次に、原因についてですが、接続名を確認すると「有線接続 1」となっています。
これが、今回の問題の原因となります。
[nmcli d]コマンドを実行した時に表示される、以下の赤字部分が今回の問題となっている接続名です。
[root@localhost ~]# nmcli d
DEVICE TYPE STATE CONNECTION
enp0s3 ethernet 接続済み enp0s3
enp0s8 ethernet 接続済み 有線接続 1
lo loopback 管理無し --
対処方法
ここでは、対処方法を説明していきます。
対処方法としては、エラーとなっているデバイスの接続名を変更します。
接続名を変更するには、以下のコマンドを実行します。
nmcli connection modify 変更前の接続名 connection.id 変更後の接続名
今回は、以下のように、変更後の接続名として、デバイス名を指定しました。
[root@localhost ~]# nmcli connection modify "有線接続 1" connection.id enp0s8
設定は以上なので、再度確認してみます。
無事、接続名が変更されました。
[root@localhost ~]# nmcli d
DEVICE TYPE STATE CONNECTION
enp0s3 ethernet 接続済み enp0s3
enp0s8 ethernet 接続済み enp0s8
lo loopback 管理無し --
最後に、nmcliコマンドを実行し、エラーが発生しないかを確認します。
[root@localhost ~]# nmcli connection modify enp0s8 connection.autoconnect yes
エラーが発生しなければ、作業は完了となります。
リンク
コメント