【TeraTermマクロ】テキストファイルへの書き込み方法


この記事はプロモーションを含みます。

TeraTermマクロから、ローカルにテキストファイルを作成して、データを書き込む方法になります。

構文

fileopen <file handle> <filename> <append flag> [<readonly flag>]

・file handle
開いたファイルを格納する変数。任意の変数名を指定する。
サンプルでは「fhandle」と指定している。

・filename
開くファイル名を指定する。
ファイルが存在しない場合は、新規作成される。
サンプルでは「'teraterm.txt'」と指定している。

・append flag
[0]を指定する場合、ファイルポインタの位置はファイルの始めにセットされる。
→開いたファイルが空の場合のみ、書き込みが行われる。
[0]以外を指定する場合、ファイルポインタの位置はファイルの最後にセットされる。
→開いたファイルにデータがある場合も書き込みを行うことが可能。

・readonly flag
[0]を指定すると、読み書きモードでファイルを開く。
[0]以外は、読み取り専用モード。
*デフォルトは[0]となっている。

サンプル

サンプルのマクロになります。
ログインマクロは別部品にしているので、こちらを参考にして下さい。

; ログインマクロの呼び出し
include 'module\login.ttl'

; カレントディレクトリの取得
getdir cd

; テキストファイル出力先の変更
changedir cd

; 空ファイルの作成
fileopen fhandle 'teraterm.txt' 0

; 書き込み
filewriteln fhandle '書き込み成功!'

end

サンプルの実行結果と解説

まず、実行結果ですが、下記の内容で「teraterm.txt」が出力されます。

書き込み成功!

サンプルを実行すると、[fileopen]コマンドにより、実行したマクロがあるフォルダに「teraterm.txt」というファイル名で空ファイルが作成されます。(ファイルが既に存在する場合は、そのファイルが開かれます。)
[fileopen]コマンドの[append flag]が[0]なので、ファイルが空の場合のみ書き込みが開始されます。

次に[filewriteln]コマンドで、「書き込み成功!」という文字列をファイルに出力しています。

また、サンプルではファイルの出力先が、実行マクロと同じフォルダとなっています。
これは、[getdir]コマンドで実行したマクロのパスを変数[cd]に格納し、[changedir]コマンドで[cd]に出力先を変更しているためです。

[changedir]コマンドを使用しない場合、TeraTermのインストールフォルダ(C:\Program Files (x86)\teraterm)などに出力されます。

記事は以上になります。

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