【Linux】pip3 listコマンド実行時の警告(DEPRECATION)の回避


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Linux

pip3 listコマンド実行時に表示される警告(WARNING)のDEPRECATION(廃止・非推奨)を表示させない方法を解説します。

エラーの内容

まず、実際に発生したエラーを見てみましょう。

[root@localhost home]# pip3 list
DEPRECATION: The default format will switch to columns in the future. You can use --format=(legacy|columns) (or define a format=(legacy|columns) in your pip.conf under the [list] section) to disable this warning.
ansible (2.9.27)
attrs (21.4.0)
Babel (2.5.1)
~~省略~~

上記のように、警告が出力されつつもコマンドの実行結果は表示されます。
しかし、赤字で警告が出力されていると少し気持ち悪いので、出力しないようにコマンドを実行したいと思います。

コマンドのオプションで回避

どうにも実行結果の出力形式(フォーマット)を明示的に指定する必要があるようです。
なので、下記のようにフォーマットを指定してコマンドを実行することで警告を出さないように出来ます。
また、フォーマットは2種類あるので、見やすい方を使えばいいと思います。

将来的には「columns」がデフォルト設定になるようです。

フォーマット:legacy
[root@localhost home]# pip3 list --format=legacy
ansible (2.9.27)
attrs (21.4.0)
Babel (2.5.1)
~~省略~~
フォーマット:columns
[root@localhost home]# pip3 list --format=columns
Package             Version
------------------- ---------
ansible             2.9.27
attrs               21.4.0
Babel               2.5.1
~~省略~~

デフォルト値を設定して回避

毎回フォーマットを指定するのが面倒、使用するフォーマットが決まってる場合は、デフォルト値を設定しておくことで、オプションの指定が不要になります。

デフォルト値を設定するには、実行ユーザーのホームディレクトリに定義ファイルを作成する必要があります。

[root]ユーザーを例として、作成してみたいと思います。
まず、[root]ユーザーのホームディレクトリに移動します。

[root@localhost home]# cd ~
[root@localhost ~]#

定義ファイルを格納するディレクトリを作成します。

[root@localhost ~]# mkdir -p .config/pip/

定義ファイルを作成します。ファイル名は「pip.conf」です。

[root@localhost ~]# cd .config/pip/
[root@localhost pip]# vi pip.conf

定義ファイルには以下を記述します。
ここでは、デフォルト値として「columns」を指定しています。

[list]
format=columns

設定は以上になります。
この状態で、pip3 listコマンドを実行すると警告が表示されないと思います。

[root@localhost pip]# pip3 list
Package             Version
------------------- ---------
ansible             2.9.27
attrs               21.4.0
Babel               2.5.1
~~省略~~

記事は以上になります。警告が表示されるだけなので、実害はありませんが、見た目がよろしくないので、抑止しておく方が良いと思います。本記事を参考に試してみて下さい。

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