FTPクライアントソフトである「WinScp」で、Linux機器に接続する際、自動でsudoしてroot権限でログインする方法を解説します。
はじめに・環境
WinScpで、Linux機器に接続する際、rootユーザーで直接ログインするのではなく、一般ユーザーでsudoしつつ、root権限でログインする方法を説明したいと思います。
本記事の執筆時の環境は、以下の通りです。
- WinScpのバージョン:5.19.2
- 接続先のLinux:AlmaLinux release 9.0 (Emerald Puma)
事前準備
まず、事前準備として、Linux側の設定を変更する必要があります。
変更する設定としては、接続時に使用する一般ユーザーにsudo権限を付与します。
sudo権限を付与するには、visudoコマンドを使用します。
使用方法は、以下を参考にして下さい。
visudoコマンドで設定する内容は以下の通りです。
ユーザー名 ALL=NOPASSWD: sftp-serverのパス
記述例です(ここで記述するパスは、次項で使用するため、控えておいて下さい)
ftpuser ALL=NOPASSWD: /usr/libexec/openssh/sftp-server
ここで設定する「sftp-serverのパス」ですが、環境によって異なります。
よくあるパスとしては、以下のようなものがあるようです。
- /usr/libexec/openssh/sftp-server
- /usr/lib/openssh/sftp-server
- /bin/sftp-server
事前準備は以上となります。続いて、WinScpの設定を行います。
設定方法
ここでは、WinScpの設定を行います。
まず、WinScpを起動し、「設定」ボタンをクリックします。
高度なサイトの設定画面が表示されるので、左側にあるメニューより、[環境]-[SFTP]を選択します。
次に、右側にある「SFTPサーバ」に、下記を入力します。
sudo sftp-serverのパス
今回の場合は、以下のようになります。
設定後は、「OK」ボタンをクリックし、その他の接続先情報を設定します。
設定は以上なので、動作確認として、Linux機器に接続後、「/root/」ディレクトリなどにアクセスし、エラーが発生しなければ、無事にroot権限で接続出来ています。
作業は以上となります。
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