Windowsのコマンドプロンプトで、シンボリックリンクを作成する方法を解説します。
はじめに
Windowsにおけるシンボリックリンクは、ショートカットと違い画面上(GUI)から作成できません。
コマンドプロンプトでmklinkコマンドを実行する必要があります。
削除については、画面上(GUI)で行うことが可能です。
ディレクトリのシンボリックリンクを作成する
ここでは、ディレクトリ(フォルダ)のシンボリックリンクを作成する方法を説明します。
書式
mklink /d シンボリックリンク名 対象ディレクトリ
使用例
例として、dir1というディレクトリに紐づく、dir2というシンボリックリンクを作成します。
まずは、作成前の状態です。
ディレクトリ「dir1」のみが存在しています。
c:\Workspace>dir ドライブ C のボリューム ラベルがありません。 ボリューム シリアル番号は 7E5E-A762 です c:\Workspace のディレクトリ 2023/08/22 10:42 <DIR> . 2023/08/22 10:42 <DIR> .. 2023/08/21 17:07 <DIR> dir1 0 個のファイル 0 バイト 3 個のディレクトリ 13,431,668,736 バイトの空き領域
シンボリックリンク「dir2」を作成します。
c:\Workspace>mklink /d dir2 dir1 dir2 <<===>> dir1 のシンボリック リンクが作成されました
作成後の状態です。
シンボリックリンク「dir2」が作成されていることが分かります。
属性が「SYMLINKD」で、dir1に紐づいていることも確認することが出来ます。
c:\Workspace>dir ドライブ C のボリューム ラベルがありません。 ボリューム シリアル番号は 7E5E-A762 です c:\Workspace のディレクトリ 2023/08/22 10:56 <DIR> . 2023/08/22 10:56 <DIR> .. 2023/08/21 17:07 <DIR> dir1 2023/08/22 10:56 <SYMLINKD> dir2 [dir1] 0 個のファイル 0 バイト 4 個のディレクトリ 13,431,803,904 バイトの空き領域
ファイルのシンボリックリンクを作成する
ここでは、ファイルのシンボリックリンクを作成する方法を説明します。
書式
mklink シンボリックリンク名 対象ファイル
使用例
例として、file1.txtというファイルに紐づく、file2.txtというシンボリックリンクを作成します。
まずは、作成前の状態です。
ファイル「file1.txt」のみが存在しています。
c:\Workspace>dir ドライブ C のボリューム ラベルがありません。 ボリューム シリアル番号は 7E5E-A762 です c:\Workspace のディレクトリ 2023/08/22 11:01 <DIR> . 2023/08/22 11:01 <DIR> .. 2023/08/22 11:01 11 file1.txt 1 個のファイル 11 バイト 2 個のディレクトリ 13,431,001,088 バイトの空き領域
シンボリックリンク「file2.txt」を作成します。
c:\Workspace>mklink file2.txt file1.txt file2.txt <<===>> file1.txt のシンボリック リンクが作成されました
作成後の状態です。
シンボリックリンク「file2.txt」が作成されていることが分かります。
属性が「SYMLINK」で、file1.txtに紐づいていることも確認することが出来ます。
c:\Workspace>dir ドライブ C のボリューム ラベルがありません。 ボリューム シリアル番号は 7E5E-A762 です c:\Workspace のディレクトリ 2023/08/22 11:02 <DIR> . 2023/08/22 11:02 <DIR> .. 2023/08/22 11:01 11 file1.txt 2023/08/22 11:02 <SYMLINK> file2.txt [file1.txt] 2 個のファイル 11 バイト 2 個のディレクトリ 13,430,603,776 バイトの空き領域
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