Vagrant&VMwareを使用して、Windows11上にCentOS環境を構築する方法を解説します。
環境
CentOS環境を構築する環境になります。
作業は、PowerShellを使用して進めていきます。
- Windows 11 Pro (21H2)
- VMware Workstation 16 Player (16.2.4)
- Vagrant(2.3.4)
Windowsに、VMwareやVagrantをインストールする方法は以下を参考にして下さい。
作業前提
Vagrantで、VMwareを使用するには、事前にプラグインなどをインストールしておく必要があります。
インストール方法は、下記を参考にして下さい。
・Vagrant VMware plugin
・Vagrant VMware Utility
CentOSのインストール
Vagrantを使用して、CentOSのインストールを行います。
Vagrantの初期化
ここでは、Vagrantの初期化を行います。
まず、作業用のフォルダを作成します。
PowerShellを起動し、下記のコマンドを実行します。
今回は「C:\VM\Vagrant」に「VMwareTest01」を作成しました。
*ここで作成するフォルダ名は任意です。
PS C:\VM\Vagrant> mkdir C:\VM\Vagrant\VMwareTest01
カレントディレクトリを先ほど作成したフォルダに変更し、Vagrantの初期化を行います。
PS C:\VM\Vagrant> cd C:\VM\Vagrant\VMwareTest01 PS C:\VM\Vagrant\VMwareTest01> vagrant init A `Vagrantfile` has been placed in this directory. You are now ready to `vagrant up` your first virtual environment! Please read the comments in the Vagrantfile as well as documentation on `vagrantup.com` for more information on using Vagrant.
コマンドの実行後、フォルダ内に「Vagrantfile」が作成されていれば、初期化は完了です。
PS C:\VM\Vagrant\VMwareTest01> Get-ChildItem | ForEach-Object {$_.Name} Vagrantfile
vagrantfileの修正
ここでは、前項で作成した「vagrantfile」を修正します。
まず、vagrantfileを開き、元から記述されている内容は全て削除します。
次に、下記の内容を全てコピペして下さい。
Vagrant.configure("2") do |config|
config.vm.box = "centos/7"
config.vm.network "public_network", ip: "192.168.254.200"
config.vm.provider "vmware_desktop" do |v|
v.vmx['displayname'] = "VMwareTest01"
v.gui = false
v.memory = 2048
v.cpus = 2
end
config.vm.box_check_update = false
config.ssh.private_key_path = "C:/VM/Vagrant/insecure_private_key"
config.ssh.insert_key = false
end
5行目の「v.vmx[‘displayname’]」は、VMwareの仮想マシン名なので、任意の名称に変更しても大丈夫です。
仮想マシンの作成と起動
前項で作成したvagrantfileを元に、仮想マシンの作成と起動を行います。
実行するコマンドは「vagrant up」だけです。
コマンドの実行後、ターミナルに色々出力されますが、
これは、VagrantがCentOSのデータをダウンロードし、インストールを行っています。
PS C:\VM\Vagrant\VMwareTest01> vagrant up Bringing machine 'default' up with 'vmware_desktop' provider... ==> default: Verifying vmnet devices are healthy... ==> default: Preparing network adapters... ==> default: Starting the VMware VM... ==> default: Waiting for the VM to receive an address... ==> default: Forwarding ports... default: -- 22 => 2222 ==> default: Waiting for machine to boot. This may take a few minutes... default: SSH address: 127.0.0.1:2222 default: SSH username: vagrant default: SSH auth method: private key default: Warning: Connection reset. Retrying... ==> default: Machine booted and ready! ==> default: Configuring network adapters within the VM... ==> default: Rsyncing folder: /cygdrive/c/VM/Vagrant/VMwareTest01/ => /vagrant PS C:\VM\Vagrant\VMwareTest01>
特に「success」などは表示されず、ターミナルが操作出来るようになれば、起動しているようです。
以上で、仮想マシンの作成と起動は完了となります。
Vagrantの基本操作
Vagrant & VirtualBoxの解説記事に記載しているので、そちらを参照して下さい。
TeraTermで仮想マシンに接続する
Vagrant & VirtualBoxの解説記事に記載しているので、そちらを参照して下さい。
接続時のIPアドレスは、vagrantfileに設定したIPアドレスを使用して下さい。
WinSCPで仮想マシンに接続する
Vagrant & VirtualBoxの解説記事に記載しているので、そちらを参照して下さい。
接続時のIPアドレスは、vagrantfileに設定したIPアドレスを使用して下さい。
コメント