vagrant upコマンドの実行時に出力される「pcislotnumber」に関する警告を抑止する方法を解説します。
事象
Vagrant環境で、VMwareプロバイダーを使用して「vagrant up」コマンドを実行した際、下記の警告が出力されます。
C:\VM\Vagrant\VMwareTest03>vagrant up
Bringing machine 'default' up with 'vmware_desktop' provider...
==> default: Verifying vmnet devices are healthy...
==> default: Preparing network adapters...
WARNING: The VMX file for this box contains a setting that is automatically overwritten by Vagrant
WARNING: when started. Vagrant will stop overwriting this setting in an upcoming release which may
WARNING: prevent proper networking setup. Below is the detected VMX setting:
WARNING:
WARNING: ethernet1.pcislotnumber = "37"
WARNING:
WARNING: If networking fails to properly configure, it may require this VMX setting. It can be manually
WARNING: applied via the Vagrantfile:
WARNING:
WARNING: Vagrant.configure(2) do |config|
WARNING: config.vm.provider :vmware_desktop do |vmware|
WARNING: vmware.vmx["ethernet1.pcislotnumber"] = "37"
WARNING: end
WARNING: end
WARNING:
WARNING: For more information: https://www.vagrantup.com/docs/vmware/boxes.html#vmx-allowlisting
抑止方法
根本的な原因と対処方法は分かっていませんが、警告を表示させない方法として、下記の2つの方法があるので説明したいと思います。
方法1
1つ目の方法としては「pcislotnumber」に設定する番号に一意の番号を設定する方法です。
ここでの一意の番号とは、他の仮想マシンに設定していない番号を設定するということになります。
以下が記述例で、赤字の部分が他の仮想マシンに設定していない番号を指定する必要があります。
config.vm.provider "vmware_desktop" do |v| v.vmx["ethernet0.pcislotnumber"] = "36" v.vmx["ethernet1.pcislotnumber"] = "37" end
方法2
2つ目の方法としては、ホワイトリストに登録して、設定の変更を無効にする方法です。
この方法の理解が若干怪しいですが、VMware環境における「pcislotnumber」の設定は、VMXというもので管理されており、基本的には変更してはいけないようです。
しかし、Vagrantで仮想マシンを起動した際に、変更処理が走るため、警告が表示されているそうです。なので、ホワイトリストに登録することで、その変更処理を無効化することで警告を抑止させるようです。
以下が、vagrantfileの記述例です。
config.vm.provider "vmware_desktop" do |v| v.allowlist_verified = true end
記事は以上です。
リンク
コメント