【Ansible Tower】インストール方法


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Ansible Tower

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今回は「Ansible Tower」のインストール手順をご紹介したいと思います。

オフラインインストール手順は以下からどうぞ。

はじめに

作業前提として、インストール先のCentOS7は外部ネットワークに繋がる状態となっていることとします。
また、今回はAnsibleTowerのトライアル版をインストールします。
その際、トライアル版ライセンスの取得を行いますが、RedHatのアカウントが必要となります。
RedHatアカウントの取得手順も記事に記載していますが、メールアドレスが必要となりますので、RedHatアカウントを新規作成する方はメールアドレスを用意しておいて下さい。

環境

  • OS:CentOS7(VirtualBoxにてWindows上に構築したもの)
  • Ansible Tower:バージョンは「3.8.4」のトライアル版

今回導入するのはトライアル版ですが、RedHatの公式から提供されており、試用期間が60日と制限はありますが、試用期間以外は製品版と同じものになります。

Ansible Tower – インストール媒体のダウンロード

以下のダウンロードサイトからインストール用のファイルをダウンロードします。
サイトの体裁が若干怪しいですが、RedHat公式に記載されているリンクなので問題ありません。
インストール媒体についての記載がある公式リンクはこちらになります。

Index of /ansible-tower/setup-bundle

今回は、ダウンロードサイトの一番下にある「ansible-tower-setup-bundle-latest.tar.gz」をダウンロードしてみます。
画像赤枠の「ansible-tower-setup-bundle-latest.tar.gz」をクリックでダウンロードが開始されます。
これは、現時点(2021/9/18)の最新版でファイルサイズとリリース日から確認すると、バージョンは「3.8.4」となっていますね。

Ansible Tower – ライセンス認証準備

RedHatアカウントの取得

Ansible Towerでは、トライアル版で使用する場合もライセンス認証を行う必要があります。
まずは、RedHatアカウントを取得します。
以下のサイトに接続して「START YOUR TRIAL」をクリックします。

今回アクセスするRedHatのサイトは英語表記が多いですが、Googleの自動翻訳でそれなりに綺麗に翻訳されるので、日本語表記の方が良い方は是非利用して下さい。
一部、元から日本語に対応しているページもあるようです。

ここでは「Red Hat アカウントを作成する」をクリックします。

アカウント登録に必要な情報を入力します。
入力後は「次へ」ボタンをクリックします。

あまり有名ではないフリーのメールアドレスや適当な情報で入力するとアカウントの発行に失敗する場合がありますのでご注意ください。

追加情報の入力画面も同様に必須項目を入力し、「以下の契約条件を読み、同意します」にチェックを付けます。
「By email」と「By phone」のチェックボックスですが、「By email」にチェックを付けて、「By phone」のチェックは外します。その後、「アカウントを作成します。」ボタンをクリックします。

アカウント作成に成功すると同時にAnsibleTowerのインストーラーがダウンロードされますが、今回は使用しないので削除して構いません。

以上で、RedHatアカウントの取得は完了となります。

ライセンス認証用ファイルの取得

まず、先ほど作成したRedHatアカウントでRedHatのサイトにログインします。
以下のURLに接続してログインしてください。
*アカウントの取得から進めた方はログイン状態だと思いますのでスキップして下さい。

稀にログインに失敗する場合があります。失敗する場合は時間を置いて何度か試してみて下さい。

ログインに成功するとリダイレクトされ、サブスクリプションの割り当て画面が表示されます。
「サブスクリプション割り当ての新規作成」ボタンをクリックします。

サブスクリプションの「名前」と「割り当て」を設定する画面が表示されるので、ひとまず「名前」を「tower」、「タイプ」を「Satellite 6.9」に設定し、「作成」ボタンをクリックします。

「towerが正常に作成されました。」と表示されれば、サブスクリプションの割り当てを成功なので、「サブスクリプション」タブをクリックします。

「サブスクリプションの追加」ボタンをクリックします。

「サブスクリプションの追加」画面が表示されます。

今回は、AnsibleTowerのトライアル版ライセンスを発行するので、サブスクリプション名「60 Day Product Trial of Red Hat Ansible Automation Platform, Self-Supported (100 Managed Nodes)」のエンタイトルメントの設定を行います。

この画面へ移動した時点で使用可能なサブスクリプションとして、「60 Day Product ~~」が表示されていると思いますが、表示されていない場合は、画像の緑色枠の検索欄から検索して下さい。

ここでは、エンタイトルメントを「1」に設定しています。

ここでの「エンタイトルメント」は、今回発行するAnsibleTowerのライセンスで使用する「ホストの数」を指定します。
なので、AnsibleTowerから接続する機器が、100台の場合は「100」を設定する必要があります。

設定後は「送信」ボタンをクリックします。

正常に割り当てが完了すると以下のように表示されます。
「マニフェストのエクスポート」ボタンをクリックして、ライセンス認証ファイルを取得します。
「manifest_tower_YYYYMMDD********.zip」がダウンロードされます。

以上で、ライセンス認証用ファイルの取得作業は完了となります。

Ansible Tower – インストール

ここでは、AnsibleTowerのインストールを行います。
先にダウンロードした「ansible-tower-setup-bundle-latest.tar.gz」をFTPクライアントなどで、CentOS7上に転送します。
今回は、「/home/work/」ディレクトリを作成して、そこに転送します。

[root@localhost home]# mkdir /home/work
[root@localhost home]# cd /home/work/
[root@localhost work]# ll
合計 654984
-rw-r--r-- 1 root root 670702827  9月 18 01:58 ansible-tower-setup-bundle-latest.tar.gz

次に、圧縮ファイルの解凍を行います。

[root@localhost work]# tar xvzf ansible-tower-setup-bundle-latest.tar.gz

インストールの設定を行います。
今回は、最低限の設定(管理者とデータベースのパスワードのみを指定)を行います。
ここでは、10行目「admin_password」(管理者)を「root」、17行目の「pg_password」(データベース)も「root」としています。

[root@localhost work]# vi ansible-tower-setup-bundle-3.8.4-1/inventory
[tower]
localhost ansible_connection=local

[automationhub]

[database]

[all:vars]
admin_password='root'

pg_host=''
pg_port=''

pg_database='awx'
pg_username='awx'
pg_password='root'

いよいよインストールを行います。(少し時間が掛かります。。)
AnsibleTowerではインストール用のシェル(setup.sh)が用意されているため、これを実行します。
「PLAY RECAP」が表示されればインストール完了です。(failed=0となっていることを確認しておきます。0以外であれば何かしらのエラーが発生しています。)

[root@localhost work]# cd ansible-tower-setup-bundle-3.8.4-1/
[root@localhost ansible-tower-setup-bundle-3.8.4-1]# ./setup.sh
~~省略~~
PLAY RECAP ***************************************************************************************
localhost                  : ok=174  changed=86   unreachable=0    failed=0    skipped=87   rescued=0    ignored=3

The setup process completed successfully.
Setup log saved to /var/log/tower/setup-2021-09-18-03:30:52.log.
[root@localhost ansible-tower-setup-bundle-3.8.4-1]#

ブラウザから接続して起動確認してみましょう。
ここでは、Google Chromeで確認をしています。起動後は、AnsibleTowerをインストールしたCentOS7のIPアドレスを入力してください。
以下のような画面が表示されるので、「詳細設定」をクリックして下さい。

次に、「{IPアドレス}にアクセスする(安全ではありません)」をクリックして下さい。

以下のように、ログイン画面が表示されます。
ユーザー名、パスワードを入力して「サインイン」をクリックすることでログインできます。

記事の通りに設定されている場合、ログイン情報は以下になります。
ユーザー名:admin
パスワード:root

以下の画面が表示されるとログインは完了です。
AnsibleTowerのインストールは以上となるので、次の「ライセンス認証」に進んでください。

Ansible Tower – ライセンス認証

ここでは、ライセンス認証を行い、AnsibleTowerを使用できるようにします。
まずは、AnsibleTowerにログインします。
ライセンスが認証されていない状態だと、以下のような画面が表示されるので、「参照」ボタンをクリックします。
ファイルを選択する画面が表示されるので、ライセンス認証用に取得した「manifest_tower_YYYYMMDD********.zip」を選択します。

ファイルの選択後は下にスクロールすると、いくつかの確認事項が表示されます。
ここでは、以下のように設定を行い、「送信」ボタンをクリックします。
・使用許諾契約書に同意します:チェックを入れる
・ユーザーの解析:チェックを外す
・自動化アナリティクス:チェックを外す

画像のように、AnsibleTowerのダッシュボードが表示されれば、インストール成功です。
試用期間は60日しかないので注意して下さい。

インストールしたバージョンを確認してみましょう。
右上の「!」マークをクリックします。ちゃんと「3.8.4」がインストールされていますね。

お疲れ様でした。長かったですが、これで「AnsibleTowerのインストール」を終わります。

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