Linux環境にて、新規のユーザーを追加する「useradd」コマンドの使い方を解説します。
useraddコマンドの使い方
useraddコマンドの書式は以下になります。
useraddコマンドは「root」ユーザーで実行します。
useradd 作成するユーザー名
実際に「test」というユーザー名で作成してみました。
コマンドを実行しても、特に何も表示されませんが、ユーザーは作成されています。
[root@STKPUB002 ~]# useradd test [root@STKPUB002 ~]#
元から存在するユーザー名を指定した場合は、以下のようにエラーとなります。
[root@STKPUB002 ~]# useradd test
useradd: ユーザ 'test' は既に存在します
オプション
useraddコマンドのオプションについて説明します。
一覧
useraddコマンドには、たくさんのオプションがありますが、使用頻度が高そうなものを一覧にしました。
オプション | 説明 |
---|---|
-d HOME_DIR-- home-dir HOME_DIR | ホームディレクトリを指定する。 |
-g GROUP-- gid GROUP | ユーザーが属する主グループのグループ名またはグループID(GID)を指定する。 |
-G GROUPS-- groups GROUPS | ユーザーが属する補助グループのリストをカンマ区切りで指定する。 |
-m-- create-home | ホームディレクトリを作成する。 |
-u UID-- uid UID | ユーザーID(UID)を指定する。 |
-h-- help | useraddコマンドのヘルプを表示する。 |
-m:ホームディレクトリを作成する
「-m」オプションを使用することで、ホームディレクトリを作成することが出来ます。
ホームディレクトリは「/home/作成するユーザー名/」のように作成されます。
[root@STKPUB002 ~]# useradd -m test0002 [root@STKPUB002 ~]# ls -al /home/test0002/ 合計 12 drwx------. 2 test0002 test0002 62 1月 28 00:36 . drwxr-xr-x. 4 root root 34 1月 28 00:36 .. -rw-r--r--. 1 test0002 test0002 18 3月 30 2022 .bash_logout -rw-r--r--. 1 test0002 test0002 141 3月 30 2022 .bash_profile -rw-r--r--. 1 test0002 test0002 492 3月 30 2022 .bashrc
-u:ユーザーID(UID)を設定する
「-u」オプションを使用することで、作成するユーザーのUIDを指定することが出来ます。
UIDを指定しない場合は、下記のように自動で割り当てられます。
では、UIDを指定しつつ、ユーザーを作成してみます。
[root@STKPUB002 ~]# useradd -m test003 -u 7777
指定した通り、UIDが「7777」となっていることが分かります。
[root@STKPUB002 ~]# cat /etc/passwd | grep test003 test003:x:7777:7777::/home/test003:/bin/bash
作成したユーザーにsudo権限を付与する
新規で作成したユーザーは、一般ユーザーとなるため、様々な制限があります。
ユーザーに、sudo権限を付与し、rootユーザーとしてコマンドを実行したい場合は以下の記事を参考にして下さい。
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