【Ansible Tower/AWX】ワークフローテンプレートの使い方(作成から実行まで)


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Ansible Tower・AWXにおける、ワークフローテンプレートの作成から実行するまでを解説します。

ワークフローテンプレートとは

まず、ワークフローテンプレートについて簡単に説明します。

ワークフローテンプレートとは、テンプレートの1つで、複数のテンプレートを組み合わせて実行することが出来るテンプレートです。
組み込めるテンプレートは、ジョブテンプレートの他、ワークフローテンプレート自体も組み込むことが可能です。

ワークフローテンプレートに組み込めるテンプレート
  • ジョブテンプレート
  • ワークフローテンプレート

また、1つ前のテンプレートが成功した場合、または失敗した場合に後続のテンプレートを実行するというような制御機能を付けることも可能です。
その他、テンプレートを並列に実行することも出来ます。

ワークフローテンプレートで実現できること
  • ジョブの実行結果によって、後続で実行するジョブを変更する
  • 複数のテンプレートの並列実行

このあたりの内容はこちらで説明しています。

では、実際にワークフローテンプレートを作成する方法を見ていきましょう。

ワークフローテンプレートの作り方

ここでは、ワークフローテンプレートの作成方法を説明します。

ワークフローテンプレートは、既存のテンプレートを組み合わせて作成するので、組み込むためのテンプレートを事前に用意しておいて下さい。
テンプレートの作成方法はこちらで説明しています。

まず、テンプレート一覧画面に移動し、「新規テンプレートの作成」ボタン (緑色の+マーク) をクリックします。
クリック時に表示されるテンプレートの種類は「ワークフローテンプレート」を選択します。

新規ワークフロージョブテンプレート作成画面が表示されるので、以下のように設定します。
*赤字部分が必須入力項目となります。

  • 名前:サンプルテンプレート
  • インベントリー:Syutaku Inventory

インベントリーに登録しているホストは「localhost」のみです。
ここは、ご自身の実行環境に合わせて、適宜設定して下さい。

設定後は、右下の「保存」ボタンをクリックします。

保存が完了すると、以下のような画面(ワークフロービジュアライザー)に移動します。
ここで、ワークフローに組み込むテンプレートを選択していきます。

まずは「開始」ボタンをクリックします。

画面右側に「ノードの追加」という項目が表示されるので、
ここで、ワークフローに組み込むテンプレートを選択します。
まずは「Apache インストール」を選択してみます。
「Apache インストール」にチェックを付けて、画面右下の「選択」をクリックします。
(実行や収束という項目については、こちらで解説しています。)

「開始」マークに、先ほど選択した「Apache インストール」が接続されました。
次は「Apache インストール」に「PostgreSQL インストール」を繋げます。
「Apache インストール」にカーソルを合わせると表示される「緑のプラスマーク」ボタンをクリックします。
*緑のプラスマークなどの各マークの意味についてはこちらを参考にして下さい。

すると、「Apache インストール」に未設定のノードが接続されるので、
先程と同様にノードを追加していきます。
ここでは、「PostgreSQL インストール」を組み込みます。
組み込み方は「Apache インストール」と同じなので、ここでは割愛します。

ワークフロービジュアライザーでは、ノードが増えたり、複雑になってくると画面が見づらくなります。
左クリックしつつ、マウスを移動させることで、画面を移動することが出来ます。
また、マウスホイールを回すことで、拡大・縮小することも出来ます。

同じ流れで「Tomcat インストール」も組み込みます。
以下が組み込み後の構成です。
一通り組み込みが終われば、画面右下の「保存」ボタンをクリックします。

ワークフローテンプレートの作成は以上となります。
次項で作成したワークフローテンプレートを実行してみます。

ワークフローテンプレートの実行

ここでは、前項で作成したワークフローテンプレートを実行する方法を説明します。

実行方法は、ジョブテンプレートと同じで、「起動」ボタンをクリックするだけです。

「ワークフロービジュアライザー」ボタンをクリックすることで、
ワークフローの構成を変更することが出来ます。

以下はジョブの実行時の画面です。
画面の左側に、ワークフローテンプレートの詳細情報が表示されます。
この辺りは、通常のジョブテンプレートと同じですね。

次に画面の右側ですが、ここはジョブテンプレートと違い、
ワークフローの処理状況がリアルタイムに表示されます。

歯車マークをクリックすると、画面の移動や拡大・縮小が出来ます。
マウス操作でも、ワークフロービジュアライザーと同じように操作可能です。

組み込んだ各テンプレートにある「詳細」というリンクをクリックすることで、
以下のように、各ジョブテンプレートの実行画面を表示させることが出来ます。

「詳細」のリンクをマウスの中央ボタンをクリックすることで、ブラウザの別タブとして開くことが出来ます。
詳細を確認したいテンプレートが複数ある場合は、別タブで開く方が見やすくなるのでおすすめですよ。

ワークフローテンプレートの実行は以上となります。
ワークフローテンプレートを使用することで、テンプレートの再利用性を高めることが出来ます。
本記事を参考にして頂き、しっかり勉強して使いこなせるようになって頂ければ幸いです。

ワークフローテンプレートの理解を深める

本記事では、ワークフローテンプレートの作り方から、実行までを説明しました。
さらに理解を深めたい方は、以下の記事を参考にしてみて下さい。

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